ぱるおの独り言

ギャンブル依存症になって回復していく過程をつらつらと。

抜けた底

この病気の根深さ。

一瞬にして0に戻る。

サイコロ降ってないのにスタートに戻る。

 

パニックになりながらもなんとかスポンサーに連絡。

「大丈夫です。明日からまた始めましょう」

傷は浅かった。

その後はやめることが出来ました。

 

それまでは何回も繰り返す負のループ。

負のループの恐怖が私を踏みとどめさせていました。

しかし、恐怖だけでは止め続けることは不可能でした。

負の感情は負の感情を呼ぶ。

 

回復を楽しみましょう。

自分に与えられた幸せを感じてい生きていきましょう。

 

当時はその意味を全く理解していませんでした。

 

それから3か月後、ステップ9の埋め合わせを行うことになりました。

 

最大の難関は母親への埋め合わせ。

当時は何年も連絡を取っていませんでした。

私は尻込みしていました。

 

とりあえず状況的にすぐに出来る奥さんへの埋め合わせをすることにしました。

とりあえず、やりやすいから。

それは私の傲慢さ。

 

相手への、奥さんに対する配慮を欠いた行動でもありました。

私が回復するためには埋め合わせはしなければならない。

焦り。緊張。そして傲慢さ。

 

奥さんに何を話したか。

全く覚えていません。

 

奥さんからは

「それがあなたの考えなら、分かった。」

「結局自分のことしか考えられないのね」

そう言われたのを覚えています。

 

明らかに埋め合わせは失敗していました。

でも当時は、埋め合わせをした!一つクリアした!

そんな傲慢な考えをしていました。

 

就労移行支援に通ってから半年が過ぎ、予定通り再就職先を決めることが出来ました。

障害者枠での採用。正社員での採用。

全てが上手くいっている!そう思っていました。

そして決まった就業先は、九州でした。

 

家族は残して単身九州へ。

単身赴任と同じか…

深くは考えていませんでした。

 

奥さんから言われたのは

 

「じゃぁ、離婚しましょう」

 

底付きの底が抜けた瞬間でした。